2010-2011年「交差した視線」展 /Exposition Regard Croisé 2010-2011

文化振興財団フェスティバル・キュルチュール・クロワゼ “Festival Cultures Croisées” と、ブ ルターニュ地方はこのたび、2010年に開催予定の「マチュラン・メウーが見た日本と赤木曠児郎が見たフランス~異邦人画家の視線が交錯した1世紀半~」を、皆様に発表いたします。 

パリ在住の今もっとも注目される日本人画家の一人、赤木曠児郎が描く現代のパリと、ブルターニュ地方出身の伝統的画家、故・マチュラン・メウーが1914年に訪れ描いた古来の日本とを対比し展示する、今までにない企画展覧会です。

それぞれの画家が「異邦人」の立場で描いた異国の景色によって歴史をひも解き、また、ブルターニュ地方の重要都市―20世紀を鋭い視線で観察しつづけた画家メウーが生まれ、彼の人生に多大な影響を与えた場所―をより多くの方に知っていただける機会となるでしょう。

在フランス日本国大使館とブルターニュ地方の全面的な後援のもと、2008年秋パリにて実施した同展覧会(日仏交流 150周年の記念イベントの一つとして行われた特別企画展)の大盛況をふまえ、ブルターニュ地方と日本の友好が今後よりよく発展するのにたいへん効果のあるイベントになると確信し、日本での同展実施が企画されています。

2011年開催の展覧会では、この2名の画家による50点以上の作品を会し、前述した2008年秋実施の展覧会と同様の展 示をお楽しみいただけます。赤木曠児郎による1メートル四方大の油絵作品群、マチュラン・メウーによる木版上フレスコ画、また二人それぞれによる水彩、デッサンなども紹介致します。

日本各地3~4箇所の招致会場を巡回し、貴重な文化交流をもたらす一大キャンペーンを展開したいと考えています。アジャンス・デ・ミュゼ・フランセが日本での代理人およびコーディネーターとなる予定です。既に日本側のいくつかの機関よりパートナーシップの意向を頂いております。

同展覧会に関して奈良県立より多大な関心を得、2011年の初めに展覧会の受け入れが予定されています。また、JAAM(美術館連絡協議会)が彼らの会員に向け同展覧会の概要を発表する他、メルシャン軽井沢美術館三越日本橋本店とも受入れのための交渉が進んでおります。

また、ブルターニュ地方の物産フェアや、各回設定するテーマについての講演会(異なる自然とその信仰、両国の経済と商業等)、日仏の友好を深める複数のイベントも実施いたします。


私どもの活動は、芸術こそが、それに接し、それが発生させる感情を分かち合うことで、本当の友好へと変化する人と人との出会いを推進するもの、という公準の一つにのっとって行われています。


アンナ・フィリモノバ / Anna Filimonova,

文化振興協会 “フェスティヴァル・キュルチュール・クロワゼ” (Festival Cultures Croisées) 代表

 

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